「木の姉」キャシー・ウッド（Cathie Wood）は昨年、テスラの株式をほとんど売却していたが、今は大口購入を始めている。この動きは、ウォール街がこの電気自動車メーカーの見通しを暗くしている最中だ。
ウッドの箱船投資会社（Ark Invest）が運営するファンドは昨年12月20日と今年1月3日に合わせてテスラ社の株式約21万6000株を購入した。この購入に先立ち、方舟投資は3四半期連続でテスラ株を大量に売却した。
現在、アナリストのテスラに対する全体的な見方は急速に悪化している。主に電気自動車市場の成長減速の兆しが顕在化し、政府のインセンティブ措置が日増しに枯渇し、競争相手の比亜迪が世界の電気自動車分野で徐々に指導的な地位を占めているからだ。
水曜日（1月3日）、テスラの株価は4%下落し、1株当たり238.45ドルで取引を終えた。
メディアがまとめたデータによると、この1年間、テスラの今後12カ月間の一般的な利益予想は20%以上下落したが、同期のS＆P 500指数は6%上昇した。アナリストのテスラに対するコンセンサス格付けは、ここ2年で最も低い水準に近づいている。
しかし、ウッド氏は、同業界の成長は減速する見通しだが、GMやフォードなどの同業者が利益懸念から電気自動車計画を放棄したことで、テスラはより多くの市場シェアを奪うと予想している。
方舟投資は2023年末に顧客に送信された電子メールで、同社のテスラの2027年株価の分析予測が1株当たり2000ドルであることを再確認した。
2023年4月、方舟社は評価の中で、「テスラの将来の自動運転タクシー事業ラインは2027年までに67%の予想企業価値と64%の予想EBITDAに貢献する重要な駆動力である」と書いていた。
方舟のフラッグシップファンドは過去12カ月で59%上昇したのに対し、ナスダック100指数の上昇幅は51%だった。